ニホンイノシシ

2016年のニホンイノシシに関する主なニュース

<1月>

イノシシ被害最悪 15年度の市内総額 15,554,000円 (2016年1月17日 中日新聞)

金沢市内のイノシシによる農作物の被害総額が二〇一五年度、千五百五十五万四千円に上り、
過去最悪を記録した一四年度を上回った。
暖冬の影響でイノシシの個体数が増加したことが理由とみられる。

市農業振興課によると、イノシシがのり面やあぜを掘り起こし、タケノコやイネを食べるといった被害が多発している。
被害総額の内訳を見ると、タケノコは千二百万円で前の年度より二百七万八千円増えたが、
水稲は田んぼを囲う電気柵の設置が効果を発揮したとみられ、六十九万八千円減の三百五十五万四千円だった。

捕獲体制が強化されたことで、捕獲数は四百五十五頭(昨年十一月二十日現在)で、
前年同期(百六頭)の約四倍になっている。

市内でイノシシの生息が初めて確認されたのは〇四年。
温暖化により市内で越冬するようになり、個体数が増加し、生息区域も北上してきている。
被害の深刻化を受け、市の補助を受けながら捕獲おりや電気柵を設置する農家が増えている。
昨年十一月二十日現在、捕獲おりは百二十八基、電気柵は五百六十三キロ分設置されており、
それぞれ一五年度に四十基、六十五キロ増えている。
市も一五年度から、狩猟免許を持たない地元住民百十二人を「補助者」に認定し、
わなの見回りや餌やりができる制度を県内で初めて導入するなど、捕獲体制を強化している。



あぜん イノシシ被害 小松 雪なく“わが物顔” (2016年1月14日 中日新聞)

餌のミミズ掘り返し 農家「異常事態」
石川県小松市の山間地域で、田んぼのあぜをイノシシに荒らされる被害が急増している。
例年ならこの時期は数十センチの積雪に覆われていて、足が短いイノシシをよせつけず、
被害があってもごく一部で済んでいたが、今冬は暖冬で雪がないのがあだとなった。
わが物顔で方々の田に出没してあぜに穴を開け続けるイノシシに、
農家からは「異常事態」と悲鳴が上がっている。

市やJA小松市によると、イノシシはミミズなどの餌を探すため、
鼻であぜの上部や側面の土を掘り返す習性がある。
例年なら積雪に行く手を阻まれ、大きな被害を生むことはないが、今冬は積雪がほとんどないため、
同市西尾地区や大杉地区といった山に近いエリアを荒らし回るようになった。

西尾地区の松岡町では、町内の至る所で田んぼのあぜが荒らされている。
岡嶋基麿町内会長(73)によると「毎年被害はあるが、今年は特にひどい」。
上部の草がなくなり、土が露出して多くの穴ができ、長さ約五十メートル、幅三メートルにわたって荒らされたところも。

稲作のための水が外に漏れ出さないように田んぼの周囲に土を盛るのがあぜだが「これでは水を張れない」と岡嶋さん。
「四月ごろまでには直さなければならないが、手間も費用もかかる」と頭を抱える。
掘り返された大きな石が田んぼの中に転がり、所々で用水路が土で埋まっている場所もある。
周囲に金網を張って対策をしても、飛び越えたり、地面に穴を掘ってくぐり抜けたりして効果がないという。

県によると、県内では近年、イノシシの被害が増えており、
二〇一四年の農作物の被害額は過去最悪の約九千百五十万円。捕獲用のおりを設置するなどし、
昨年四〜十月に捕獲されたイノシシは二千四百二十五頭と、前年同期比の二倍以上になっている。
松岡町を担当する猟友会の男性(61)は「猟期(十一月以降)に入っても多く見るので、
イノシシの子どもがさらに増えるのも心配」と深刻な表情だ。
市担当者は「さらなるフェンスやおりの設置を農家に促していく」と話す。

JA白山によると、同県白山市でも吉野など山手で田のあぜや林道の被害が見られる。
営農部担当者は「今のところ被害の報告はあまりないが、
二月末ごろから田植えの準備で田んぼに出始めたときに気付くのではないか」と懸念している。



イノシシ供え悪神慰霊 高千穂 /宮崎 (2016年1月12日 毎日新聞)

高千穂町三田井の高千穂神社で12日、
イノシシを供えて悪神の霊を慰める伝統行事「猪々掛(ししかけ)祭」があった。

この日、祭壇には11日に町内で仕留められた約50キロのメスが供えられた。
参列者は囃子(はやし)に合わせ、両手に持ったササを左右に振ったり開いたりする
「笹(ささ)振り神楽」を次々と奉納した。

伝承によると、高千穂地方を荒らした悪神・鬼八(きはち)は神社の祭神・三毛入命(みけいりのみこと)に退治されたが、
霊がその後も霜を降らせるなど農民を苦しめたため、イノシシをささげて慰霊するようになった。
後藤利彦宮司(70)は「狩猟から稲作への移行を示す古代農耕儀礼と思われ、
鎌倉時代には神事が定着していたようだ」と説明する。



「店中がイノシシの血だらけに…」ガラス店に突入、数千ユーロの被害 (2016年1月12日 サンスポ)

ドイツ西部にあるガラス店の店員が、客が来店したと思ってドアを開けに行ったところ、野生のイノシシが突入してきた。
イノシシは店内を荒らし回り、店員らは逃げ惑った。
4時間後、ハンターの手も借りてようやくイノシシを落ち着かせることに成功。
数千ユーロ(1ユーロは約128円)の被害が出たようだ。
店員は「店中がイノシシの血だらけになってしまった」とこぼした。



母親は崖から転落死 イノシシと“兄弟以上”の仲の猿が話題 (2016年1月7日 毎日新聞)

京都府福知山市三和町にある小高い草山。近所の農家の人が山道を歩いていると、
崖下から甲高い猿の鳴き声が聞こえた。
生後間もないとみられる子猿が、母親の死骸にしがみついていた。

「状況からみて、子どもをかばった母猿が崖から転落死したようでした。母猿に守られて子猿は無事でした。
お母ちゃんにくらいついてキーキー鳴いとったそうです」

子猿を預かることになった福知山市動物園の二本松俊邦園長(70)は言う。
10年5月のことだった。

現場の三和町周辺の山々を渡り歩くニホンザルの群れがあり、子猿は『みわちゃん』と名づけられた。
可愛い名前だけれどオス。
ほぼ同時期に市内西部で溝にはまって動けなくなったオスのイノシシの赤ちゃんが救出され、同じく動物園に預けられた。
『ウリ坊』と名づけられた。

「ウリ坊は毎晩、事務所の入り口でおとなしく寝るんやけど、
ニホンザルの赤ん坊は1歳ぐらいまでは母親と離れられへんのです。
みわちゃんは夜になって僕らが帰るとき、“ひとりにせんといてくれ”ってキーキー鳴くんですわ。
かわいそうで、どうしたらええかと思案していたら、あることを思い出したんです」

約11年前、ミニブタと猿を一緒にしたことがあった。
本来、別の種類の動物を一緒の檻で飼うことは難しいが、このときはうまくいった。
毎晩のように鳴くみわちゃんの世話を、1週間早く動物園に来たウリ坊に任せてみた。

「ウリ坊は、一緒の小屋にみわちゃんを入れた最初の3日間は嫌がっていたけれど、
4日目の朝には一緒に寝ていました。
そのうち一緒に散歩するようになりました。
お互いに群れから離れてしまったひとりぼっち同士、助け合って生きているゆうて、地元の新聞に取り上げられました。
微笑ましいと、韓国のテレビまで取材に来るようになって、大人気になったんです」

動物園の入場者数はわずか半年で19万人を超え、前年比3倍増を記録したという。
2〜3歳で大人になるイノシシのほうが、7歳で成体となるニホンザルより成長が早い。
ウリ坊は、大きな背中にみわちゃんを乗せて散歩した。
またがるみわちゃんは得意げ。

しかし、屋外で散歩シーンを公開できたのはわずかな期間にとどまった。
ウリ坊は体長1メートル、体重100キログラムを超え、猪突猛進のごとくガンガン檻にぶつかるようになった。
それでも、2頭の仲のよさは変わらない。

「いまだに一緒にごはん食べとるし、もう5年になるからお互い空気みたいなもんとちゃいますか。
言うたら、きょうだい以上の仲ですわ」

みわちゃんは、ウリ坊の背中を踏み台がわりに高いところへジャンプすることもあるという。
さて、今年の抱負は?

「来園者から“みわちゃんとウリ坊に嫁さんをもらったってくれ”と懇願されて困っています。
その気持ちはわかるんです。でも、サル山には現在30頭いるし、別の檻で暮らすみわちゃんに嫁をもらうと、
もうひとつサル山が必要になってきます。
もう少し我慢してもらって、いつまでも2頭で仲よう暮らしてくれたらうれしいんやけど……」 イノシシと猿





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